馬酔木

バッハが残した作品にはどの様な想いが込められているのか。

それは未だに分からないけれど、弾くとまるで油絵の様に立体感のある和音に芸術を感じるし、心が安らぐ。

特に、この安堵する感じはバッハ音楽にしかない感覚だと思う。

と、偉そうに言ってるけど、さほど上手には弾けてないんですけどね!


ある日、晴れ予報の日だったのに山では冷たい雨が降った。

急いでレインジャケットを着てなるべく汗をかかない様にゆっくりあるいた。

しばらくすると止んで晴れ、またしばらくすると降り、忙しい天気の日だった。

山頂付近にはアセビの群落が迎えてくれた。

鈴の様な形の可憐な花に滴が付いていて、なんとも言えない美しさだった。


歳を重ねるにつれ、バッハが好きになり、花が好きになり。

悪くない45歳の春。