帰省

ゴールデンウィーク前半
父の七回忌法要の為、広島に帰省した。

寺へ赴き、僧侶の叩く鐘の音を聞きながら念仏を唱えるだけ。
それだけなのに何故にこんなに疲れるのだろうか、というほど身体が重たい。
四年ぶりに会った兄はあいも変わらずストイックな人だった。厳格な父の精神を受け継いだ兄、それは今でもしっかりと生きていて。
私は次男に生まれてきて本当に良かったななどと思いながらビールを飲んだ。
こうやって久しぶりに家族が揃い、食事を共にする事で、自分のその頃と現在のギャップについていけずに疲れるのだろうか。

自宅に帰っても肩こりが酷い。
酒を飲みタバコを吸うとめまいと動悸がした。
風呂に入って寝てしまおうか
そう思ったけれどギターを3日間も弾かないのは流石にまずいと思い、基礎練だけでもとギターを抱えた。
30分ほど弾いたら、酔いがさめてきていつもの調子に戻ってきた。
2時間しっかりと弾いたら身体がとても楽になったのは一体どういう事なんだろう。
弾くことが息をするのと同じ事なのか。

楽譜も見ず、気の向くままに今の気分を奏でることができる。伴奏者も歌い手も必要としないギター、この楽器を選んで良かった。
けれど、追い求めるほどに孤独になる様な気もする。